日本スポーツアロマトレーナー協会 JAPAN SPORT AROMA TRAINER ASSOCIATION
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2004 ATHENS 辛抱の五輪参加と平和の祭典
認定スポーツアロマトレーナー 神崎 貴子

第28回 オリンピック・アテネ大会は13日、108年前の五輪スタジアムで平和の祭典が幕を開けた。
アテネは1896年の第1回大会を開催した近代五輪発祥の地。108年ぶりに故郷に帰還したとあり、人が溢れ異様なまでの雰囲気が、町を包んでいました。国際オリンピック委員会加盟の前202カ国が集い、史上最多となった大会でもあります。今回私は、シドニーに続き2度目の五輪参加。しかし、今回ばかりは状況が変わり、日本人 6名を連れて行くことができ、また、スポーツとアロマセラピーについての調査を兼ね選手村のマッサージブースで3週間どっぷりと五輪を満喫してきました。2000年のシドニーが終わった直後から宇佐美先生(3大会マラソン五輪日本代表)とスポーツアロマの地道な活動を始めました。そんな私達に賛同してくれたマッサージ師やセラピストが少しずつ増え始めはしたものの、やはりスポーツ選手のケアが好き!何が何でも五輪へ!の熱い気持ちがないとこの地味な活動を続けることはなかなか難しい。私も時にはへこんだりしながらもやっぱり選手やスポーツが大好きな方のケアがやめられない。そう思っているうちに4年が経ってしまった。諦めないことがこれほどまでに辛く苦しいこととは思いもよらないアテネ参加でした。申請から参加OKが出るまでどっぷり1年。IOC(国際オリンピック委員会)との膨大な数のやり取りや参加者からの悲願の思い、プレッシャー、何度断念しようか悩まされた日々はもうそろそろ懐かしさに変わろうとしています。

スポーツの大会でこれ以上大きな大会はなく、スポーツの頂点といわれる五輪大会の選手村に入れるIDを首に掛けた瞬間は、いろんな思いも重なり、恥ずかしながらアクレディケイションセンターで涙をこぼしました。

ようやくこれたんだなと…

そこから長丁場、大所帯の生活がはじまり、それぞれが体調やチームワークを意識しながら乗り切ることは、勤務をこなすことと同じ位努力が必要でした。選手をサポートする仕事人として自分のコントロール相手を思う気持ちがなくて、何ができるでしょうか。そう考えさせられると同時に苦労をした分、成長できた素晴らしい経験でした。待つこと、信じること、そしてあきらめない熱い気持ちがあって夢が現実のものとなりました。きっとアスリートの五輪への思いと通ずるところがあるかもしれませんね。

さて、アテネ五輪で金16個を含む日本五輪史上最多の37個のメダルを獲得した日本選手団の活躍ぶりはすばらしいものでした。4年前には考えられなかった日本の選手が大勢マッサージに来てくださりスポーツアロマを楽しんでくださいました。今回の調査ではアロマセラピーに関する様々なデータを取ってきましたが、興味深いことがいくつかありました。メダリストを始め、強い選手ほど気持ちを緩めたり、引き締めたりすることにアロマセラピーを活用していることの裏づけがなされたということです。世界的に見て、全体的な割合からはまだまだ発展途上ですが、面白いところです。詳しくは講演会などを通じてアンケートを公表していきたいと思っています。2008年は北京五輪。私達と同じような夢を持つ鍼灸師、マッサージ師やセラピストの方々も大勢いらっしゃると思います。完成された選手の肉体、海外セラピスト達と刺激しあいながらの勤務、選手と楽しみながら時間を共有し、国境を越えてエールを送れるようになれる自分。本津に足を踏み込んだ人にしか味わえない充実感がそこにはあります。私達がその一つの道しるべとなれれば嬉しい限りです。

ここ数年戦争などの悲惨な出来事がたくさんありました。私達は五輪で聞いたこともそこがどのあたりにあるかさえ知らない国の選手のマッサージもしました。もちろん私達日本人を見るのも初めての選手だっています。待合で椅子に腰掛けている選手同士も同じです。相手の国、そして相手のことを分かりたいそんな気持ちがお互いにあればもっと世界は平和になれるはずです。五輪は平和の祭典とも呼ばれています。今後はスポーツアロマの普及に留まらず、一人の医療人としてもスポーツとアロマセラピーを通じて世界平和の役に立つよう、2008年 北京五輪へ向かいます。

 
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